・　ハラスって、名前は知ってるけど、、

「　ハラス　」とは、鮭のお腹部分です。
他の部分と比べると、脂が濃い、など特徴があります。
ハラス部分だけで作る鮭とば。
そのまんま、ではありますが「　鮭とばハラス　」と呼びます。

・　普通の鮭とばと、何が違うの？

一番の違いは、脂の濃さです。
通常品の鮭とばに比べると、1，6倍も脂がある。
残念なのは、鮭一本からわずかしか取れない。
そんな希少部位です。

・　脂が強すぎて、賛否両論

「　ハラスですか、ウチでは捨ててますよ　」
東京での商談会に、弊社が出展した時の事。
お隣に出展してた、水産加工業者さんは「　捨てていた　」と言うではないか。

実際には脂が強すぎるため、
冷凍保存も難しく、やむなく廃棄もあったようです。

・　ハラスは、鮭の「　お腹部分　」

前述のように、鮭のお腹部分を「　ハラス　」と呼びます。
しかし、お腹と言っても範囲が広い。
具体的には、どうでしょう？

・　お腹の、真ん中あたり

今、指を置いてる場所。
そこが、ハラスです。
「　お腹　」と言っても、ほんの一部。

・　似てるんだけど、、

お恥ずかしながら、私も勉強させて頂きました。
もちろん、名前は知っている。
しかし、違いについては知りませんでした。

・　骨がない部分を「　ハラス　」

上の写真で指をさしてる、白い部分。
ここがハラスです。
肋骨から下部分、だけです。

・　肋骨の部分を「　ハラミ　」

ハラミ部分にも、脂はのります。
しかし、量が少なく、脂焼けしないので、
そのまま、鮭とばに加工します。　

・　鮭一尾から、二本しか取れない

とにかく、希少部位。
鮭一本から、わずか二本しか取れない。
そのため時期によっては、品薄なことも。

・　そのまま、かじるの？

この棒状、どこから手を付けるべきか？
鮭とばの中で、ハラスの食べ方は、一番難しいかも。
そんなハラスの食べ方につきまして、ご説明いたします。 皮を剥がして、食べます 

１　先っぽを、ハサミでカット

まずは、とっかかりを作ります。
先端を少しだけ、ハサミでカット。
（　ハサミは、100円均一でもOK。　）

２　めくれた部分、を探す

先っちょをカットしたら、
角張った部分に、ご注目くださいっ！
少しめくれて、皮が剥けやすくなっております。

３　角から、剥がします

少し剥けた皮部分を、少しづつ拡大していきます。
ある程度まで剥けたら、とは勢い。
エイッ、と剥きます。
 

４　全部、剥がしましょう

皮がむけ始めたら、グッと引っ張ります。
そのまま、全部剥がしてください。

５　一口サイズにハサミでカット

皮を剥いたら、ハサミでカットします。
大きさは好みですが、
一口サイズにカットすると、食べやすくなります。 

・　焼いて食べると、ひと味違う

今回は家庭用の、電磁調理器で撮影しました。
ガスコンロでも、電子レンジでもOK。
ハラスの場合は、少し強火で焼きます。

・　強火で、こんがりと焼く

皮部分が厚いため、熱が通りにくいです。
皮を下にしたまま、しばらく待ちます。

・　味わいビールに

個人的には、焼いた方が美味しいと思う。
こんがりした部分が、香ばしい。
後味はスッキリしてるのでビールにもあう。
是非、自分好みの焼き方を見つけてください。

・　脂は、通常の鮭とばの１．６倍！

「　脂が濃い　」って本当かな？
そんなわけで、栄養成分を調べてみました。
数値換算すると、1，6倍もある。
やはり濃い。

・　鮭の脂は、良い脂

「　脂　」と書くと、中性脂肪を思い浮かべる。
しかし、魚の場合はDHAなどで構成される。
特に赤色の脂は「　カロチノイド　」と呼ばれ、目に良いといわれます。

もしかしたら

旅先で、鮭とばを食べて、感動して、もう一度、買ったけど、
「　あれっ、何だか味が違う！　」
というご経験は、ありませんでしょうか？
もしかしたら「　脂の違い　」かもしれません。